独学で医療情報技師能力検定試験に合格!勉強方法などを徹底解説!
今回は第19回医療情報技師能力検定試験に合格しましたので勉強時間や教材など解説していきたいと思います。
まずは、医療情報技師について説明します。
医療情報技師とは
医療情報技師とは、「保健医療福祉専門職の一員として、医療の特性をふまえ、最適な情報処理技術に基づき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術及び資質を有するもの」と定義されています。
医療情報システムの問題点
近年、病院情報システムの導入が進んでいるにもかかわらず、医療改革に必要な医療サービス等の内容を明らかにするデータを出せる医療機関が極めて少ないことが日本の現状です。理由として以下の五点が挙げられます。
1. 医療サービスの内容等の評価基準が明確に提示されていないこと
2. 現存する多くの医療情報システム(電子カルテとよばれるシステムを含む)とそのデータベースが,種々の評価指標等のデータを出せるように作られていないこと
3. 医療機関内で,それに対応する専門組織,情報管理体制が未整備であること
4. 情報システムの企画,開発と運用を担当し,かつ有効に利活用していくことのできる専門性と使命感,資質のある情報処理技術者が,医療機関にも,情報システムを提供する企業側にも極めて不足していること
5. 医療情報システムの導入にあたって,医療機関側の技術力不足により,医療情報システムを提供する企業側に問題を提示できていないこともあること
医療情報技師 医療情報技術の専門的人材として
こうした状況があるからこそ医療と情報の両方に精通する人材の必要性は高まっているといえます。
医療情報技師能力検定試験の概要
医療情報技師能力検定試験の概要を説明していきます。
受験料
受検料15,000円(消費税込)です。
試験内容と合格判定基準点
マークシート方式による多肢選択試験になります。
情報処理技術系(60分)、医療情報システム系(90分)、医学・医療系(60分)のすべてで合格点を超えなくてはいけません。
第19回の試験では各科目の合格判定基準点は、「情報処理技術系」60点(100点満点)以上、「医療情報システム系」68点(120点満点)以上、「医学・医療系」60点(100点満点)以上です。年度によって合格点は多少変動するので余裕をもって合格できるように勉強しましょう。
受検して合格した科目は、「科目合格」として2年間有効です。
合格率について
下のグラフは第1回から第19回試験のそれぞれの受験者数、合格者数、合格率を表しています。
第1回から第19回の試験において合格率を平均すると約33.76%となります。
合格者の年齢分布について
第19回の合格者年齢分布がこちらです。
20代30代がボリュームゾーンです。
その他詳しい情報についてはこちらを参照してください。
医療情報技師能力検定試験の申し込みから合格認定後の流れ
医療情報技師能力検定試験の受験までの流れを解説していきます。
申し込み開始日~受付終了
毎年4月ごろに申し込みが開始されます。
そして、6月下旬に申し込み受付と入金受付が終了します。
受験される方は余裕をもって申し込みと入金をするようにしましょう。
受験票発送
試験の約1か月前になると受験票が発送されます。
それから1週間以内には受験票が到着すると思います。
受験日
毎年8月下旬に試験があります。
各試験開始20分前には説明があるので余裕をもって試験場に到着しておきましょう。
変更になる場合があるので最新の情報をこちらのお知らせから確認するようにしてください。
合格後
合格後は、合格証書、認定カード、認定バッチが郵送されます。
大事に保管しておきましょう。
認定から5年まで
医療情報技師の資質の保持と向上を図るために、各技師の生涯教育を推進するとともに資格更新制度を設けています。 有効期限は認定を受けてから5年となっています。
更新の条件として
- 有効期間内に資格更新ポイント(50ポイント以上)の取得
- ポイントの付く学会や研究会に参加
- 生涯研修セミナーの受講は必須(有効期間内に1回以上)※生涯研修セミナーはe-Learningでも受講可能
などがあります。
また、更新手数料として10,000円(税込)かかります。
詳しくはこちらを参照してください。
医療情報技師能力検定試験の教材
ネットで「医療情報技師 教材」と調べてもらえれば出てきます。
情報処理技術の教科書
情報処理技術の教科書になります。
医療情報システムの教科書
医療情報システムの教科書になります。
医学・医療系の教科書
医学医療系の教科書になります。
過去問
過去問はこちらになります。
できれば10年分くらいあればいいと思いますが、これだけでも十分力がつくと思います。
医療情報技師能力検定試験の勉強方法
勉強方法というほどのものではないです。
まず、何も勉強していない状態で過去問1年分を解きます。
この時、分からない問題が出てくると思いますが、意外と常識的な知識を聞いてくる問題が多いのでよく考えて解いていきましょう。どうしてもわからない問題は適当に選択してもいいので試験時間を想定してすべて解くようにしてください。
解き終えたら採点をして今の自分の実力を把握しましょう。そして、間違えたところや適当に選択したところを重点的に教科書で調べながら覚えていきましょう。
次にはじめに解いた年度と違う年の過去問を解いていきます。こちらも解き終えたら同じようにしていきます。
このサイクルを5年分くらい続けていると大体どんな問題が出てくるのか把握できてきます。
後は合格点を超えられるまで繰り返すのみです。
医療情報技師能力検定試験の勉強期間
私は上記の勉強方法を2週間ほど行ったところ合格することができました。
情報処理技術系に関しては、ある程度知識があったので何とかなりました。
医療情報システム系、医学・医療系についてはもともと全く知識がなかったのですが運良く合格点ぎりぎりでした。
余裕を持って合格するためには1~2か月ほど勉強期間は必要だと思います。
認定証
一応、認定証を載せておこうと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。
悩んでいる方や少しでも興味のある方は思い切って申し込むことをお勧めします。
合格後のポイント取得がめんどくさいと思う方もいると思いますが、学会や研究会に足を運ぶ動機になるので資格取得してみるのもいいと思います。
私は、すでに学会にお邪魔させていただいたのですが、とても有意義な時間を過ごすことができました。
ぜひ資格取得を考えていただければと思います。
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