Pythonで最低限必要な基本中の基本の文法・ルール重要度別まとめ

Pythonは比較的シンプルな文法でコードを書くことができるプログラミング言語です。どのプログラミング言語でもそうですが、基本をしっかりと覚えることは今後の学習に大いに役立ちます。今回は、これがなければプログラミングできないと考えられる文法を独断と偏見でまとめました。また、基本中の基本だけをまとめたので、もっと知りたいと思う方もいると思いキーワードをそれぞれにおいています。そちらを調べて頂ければより詳しく学べると思います。最後には、ここで学んだことだけを使ってできる問題も用意しています。ぜひ解いて見てください。
重要度★★★★★
重要度★5の文法・ルールをまとめました。
型を理解しよう
プログラミング言語には、文字列、整数、小数点以下を含む数などの型があり、変数に入れる場合は型宣言をするプログラミング言語も多いです。
Pythonは型宣言をすることもできますが、そこまでこだわりがないのなら型宣言する必要はありません。
ですが、型について知っておく必要はあります。
では、Pythonにおける代表的な型を紹介します。
str型
str型は文字列を表します。
type("テスト")
# str
type(調べたいオブジェクト)でオブジェクトの型を知ることができます。
int型
int型は整数を表します。
type(1)
# int
bool型
bool型はTrue、Falseで定義したものになります。
type(True)
# bool
type(False)
# bool
list型
リスト型は、様々な型の要素を入れることができるものです。
type([1, "テスト"])
# list
キーワード:型宣言・オブジェクトの型
変数には意味のある名前を付けよう
上で説明した型のオブジェクトを変数にすることがあります。
このような場合は、誰が見てもどういう内容のものかが想像できる名前である必要があります。
では、list型のオブジェクトを使ってなぜ分かりやすい名前を付ける必要があるのかを見ていきます。
意味のある名前を付ける理由
math_scores = [89, 78, 38, 59, 76, 68, 90, 97]
このリストの名前を見れば、数学の点数が入ったリストだと分かると思います。
では、次のような変数名だとどうでしょうか?
a1 = [89, 78, 38, 59, 76, 68, 90, 97]
これでは、作った人にしか分からないリストになってしまいます。
プログラミングは、誰が見てもその意図がわかるようにコードを書いていく必要があります。
だからこそ、変数名は意味のある名前にしなくてはいけないのです。
変数名は分かりやすさを意識しよう
キーワード:コーディング規約・PEP8
四則演算をできるようになろう
四則演算できないと何もできないと言っても過言ではないので、簡単な計算はできるようにしましょう。
足し算
Pythonで足し算をする場合は+を使います。
1+8
# 9
引き算
Pythonで引き算をする場合は-を使います。
10-6
# 4
掛け算
Pythonで掛け算をする場合は*を使います。
7*6
# 42
ちなみに累乗をしたい場合は**を使います。
2**3
# 8
割り算
Pythonで割り算をする場合は/を使います。
7/2
# 3.5
ちなみに//とすることで小数点以下を切り捨てることができます。
7//2
# 3
キーワード:型の違うもの同士の演算
重要度★★★★
重要度★4の文法とルールを紹介します。
for文の基本を知ろう
for文は、同じようなことを繰り返す場合に役立ちます。
まずは、for文を使った簡単なコードを見てみましょう。
for i in range(3):
print(i)
# 0
# 1
# 2
1つずつ説明します。
range
range(3)は0から2までの数字を格納しているリストのようなものです。
ですので、以下のコードでも出力は同じになります。
for i in [0, 1, 2]:
print(i)
# 0
# 1
# 2
ここで抑えておきたいことは、0から始まっているということです。
このようにPythonでは、0から数えることが基本になっています。
range→iに一つずつ要素を入れて順に処理をしていく
rangeが何か分かったところで、for i in range(3):で何をしているのかを説明します。
これは、range(3)の要素を左から順番にiに入れています。
そして、print(i)で要素を表示しています。
ちなみにiはindexの略だと思います。
キーワード:繰り返し処理・while文
listを操作できるようになろう
では、次にリストの操作方法を解説します。
リストを操作できるようになれば、できることが格段に増えます。
リストを作成する
まずは、空のリストを作成します。
test_list = []
リストに要素を追加する
次に、空のリストに数字を入れてみます。
test_list.append(1)
test_list.append(2)
test_list
# [1, 2]
リストの特定の場所の値を変更する
ピンポイントでリスト内の要素を書き換えたい場合は次のようにします。
test_list[1] = 3
test_list
# [1, 3]
Pythonでは0から数えるということを思い出しましょう。
test_list[1]でリストの左から2番目の要素を指定しています。
キーワード:tuple・set・dict・リスト内法表記
if文を使えるようになろう
if文は、条件を付けて分岐させることができます。ゲートのような役割ですね。
name = "kokoro"
# nameがkokoroかを判定する
if name == "kokoro":
# nameがkokoroだったのでyesを表示する
print("yes")
# yes
注意点としては、条件文で等しいことを表すときは==とします。
キーワード:比較演算子・elif・else
breakを使えるようになろう
for文を使って繰り返し処理をしていると、途中で終了させたい時があります。
そんな時に役立つのがbreakです。
for i in range(3):
if i == 1:
break
print(i)
# 0
上の例では、もしiが1ならbreakします。つまり、それ以降のfor文の処理は行わないことを意味します。
順に追っていくと分かりやすいと思います。
まず、iには0が入ってきます。
条件文には引っ掛からないので、print(i)で0と表示されます。
次にiには1が入ってきます。
条件文に引っ掛かるので、そこで繰り返しは終了されます。
なので、1が表示されていないのです。
簡単な問題を出題
では、ここまで最低限のルールと文法をみてきたので、簡単な問題に挑戦してみましょう。
分かりやすい変数名はどっち?
第一問は、分かりやすい変数名を答える問題です。
次のリストは、教科名が入っているリストです。
適切な名前はどちらでしょうか?
繰り返しする処理をきれいに記述するには?
第二問は、よりきれいなコードに直す問題です。
下のコードは、空のリストに0から5までの数字を入れています。
もっと行数を短くコードを書くにはどうすればいいでしょうか?
test_list = []
test_list.append(0)
test_list.append(1)
test_list.append(2)
test_list.append(3)
test_list.append(4)
test_list.append(5)
分からない方はヒントを見よう。
条件に合った時に表示するには?
最終問題です。
0~10の数字が入ったリストがあります。
リスト内の数字を調査して、もし5なら「5を見つけました」と表示するコードを書いてください。
test_list = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
最後に
問題は解けましたか?
何事も基本が大事です。
基本的なことを知ってからいろいろと学んでいきましょう。
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